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ごあいさつ

日本の民族衣装「きもの」は、生活様式の変化に伴い、日常生活からは、程遠いものとなりつつあります。その要因として、一人で着ることが出来ない、着用後の始末に手数がかかる、そして着物姿での動作の不自由さといった事が挙げられます。


しかし着装や後始末に手数をかけるといった細やかな心づかいの中にこそ、人をそして物を思いやる精神が、育まれるものではないでしょうか。

また着装技術の容易でないところや着物姿での動作の不自由さの中にこそ、むしろ、日本の民族衣装としての「きもの」の独自性と美しさが潜み、そして忘れられつつある日本人の「和の心」が息づいているのではないでしょうか。


現在、我々日本人は、世界最高水準の物質的豊かさを獲得しながら、日本人全体が、そして日本そのものが、大きな閉塞状態に陥っております。その中で、我々は、否が応でも、地球単位で動く世界に直面していかなければなりません。

私たちは、今こそ、違いを受け入れる国際感覚を養うと共に、長い歴史を持つ「和の文化」と「和の心」の復興の必要性を、痛感するものであります。

日本文化普及協会は、少しでも皆さま方のお手伝いができれば幸せだと感じます。

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